ツインピークス



1990〜91年&92劇場版。

巨匠、デイヴィッド・リンチとマーク・フロスト。

架空の田舎町「ツインピークス」。そこで、殺人事件が起きてしまった。
ビニールに包まれた若い女性の遺体は、ローラ・パーマー。地元高校に通う女の子。

この殺人事件を調査しに派遣されたのは、クーパー捜査官(カイル・マクラクラン)。さて、どうなる?


って所から始まります。


まず、ツインピークスを知らない人にとって、ただの流行りの刑事物と思ったら大間違いなのがこの作品。
公開されている頃の日本で、おそらく知らない人なんて居ないのではないか?と思われる人気作品。

レンタルショップには、ズラズラと幅を利かせ様々なグッズが大流行。
旅行代理店ではツインピークスツアーがたくさんあり、撮影された町に行ってチェリーパイを食べるために
高額な旅費を笑顔で払う人が続出。

架空の町なのに、地図が販売されガイドブックまで登場。

ツインピークスのファンの事を「ピーカー」と呼ぶ言葉も誕生。ピーカーを目指せとの本もバカ売れ。
また、ツインピークスを理解する為の社会心理学者が書いた心理分析白書もベストセラー。

トランプやマグカップや下敷きや写真集。LDボックスに、サントラCDにファンのための特別映像LDなど
社会現象だったのです。当時のジョージアコーヒーの顔はクーパー捜査官(カイル・マクラクラン)でした。


スゴかった。こんなにヒットした海外ドラマってそうはないと思いますよ。
大ヒットドラマは沢山あり量産されています。しかし、ツインピークスは別物。スゴイです。

また、デイヴィッド・リンチってだけで映画ファンはピンと来ると思います。

なので、おすすめしない人向けの事を初めに書きます。

近年流行りのボーンズやクリミナル・マインドやローアンドオーダー等のような物を期待するなら、
見ないほうがいいと思います。全く違いますから。

難解なパズルのようなドラマです。デイヴィッド・リンチですよ。

彼の作品はコツがいるって感じがしますしね。映画でも。しかし、間違いなく鬼才で巨匠でマルチな才能。
彼の映像の世界(音楽も)すごい物があります。

当時、このツインピークスがさっぱり分からない人と分かると主張する人がいました。
分かる人は「かしこい」みたいな風潮がありました。なので、訳がわからなくて見るのを止めたいのに、
バカにされたくないから最終回の劇場版にも行ったって人もいるはず。

私は、公開されている頃は学生で周りで面白いと言っている人はほどんど居ませんでした。
しかし、皆一度は見た作品でした。

特に、劇場版「ローラ・パーマー最後の7日間」だけみた人も多く。

それだと、さっぱり意味なんて分かるはずもない状態。

犯人が分かってから、本番って感じでもあるツインピークス。そこからがまだまだ続く。
ツインピークスの本筋へと向かうのです。
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