四国遍路88ヶ所



徳島は発心(ほっしん)。高知は修行(しゅぎょう)。愛媛は菩提(ぼだい)。香川は涅槃(ねはん)の道場。


 昔々その昔の昔。日本古来からあった「ヘチの信仰」や「常世(とこよ・不老不死)の国」などの信
仰があった。大自然の中にて巡って修行するもの。飛鳥時代には、修行のための行者と呼ばれる
人々がすでにいた。弘法大師様もその一人です。

 四国はヘチの信仰の修業の場として、信仰を集めるようになります。

 お四国さんは、弘法大師様の修行の地を巡りますが四国霊場を作ったのは、
何も弘法大師様だけではありません。88ヶ所の寺院の内、17人の人が開基(かいき・何もない所
に寺院を始めに建設した人)しています。

 お寺の開基の筆頭は弘法大師様です。大師は39ヶ所作っています。また、当時の天皇や権力
者、聖徳太子も開基しています。

 弘法大師(空海)が修行したりした所などから、空海自身が八十八ヶ所を霊場を開創した。
御跡である八十八ヶ所霊場を巡礼することが遍路です。

 弘法大師様が生まれ、修行し悟りを開いた四国はヘチの信仰の聖地となって行きました。

 行者や修行僧の人々中心だった物が、平安時代あたりから一般庶民も巡るようになります。
一般人によるお四国霊場巡りの始まりです。

 爆発的にブームが巻き起こったのは、江戸時代にガイドブックが出た時です。
「四国遍路道指南」が発行されました。とても細かく、道やどの位時間がかかるのか?各寺院の縁
記を紹介したりしている。大ベストセラーになりました。博物館などで保存されている。発行の時期に
よって遍路姿の挿絵が異なるそうです。発行する度、最新のスタイルに改変したのでしょうか。

 この本以前にも88ヶ所の数字が出てきますが、この本は1〜88と札所の番号をふり、
一番から順番に巡るスタイルを提案した事が大きな功績と言われています。

 順番に巡らなくちゃ駄目なの?

 そんな事ありません。通し打ち、順打ち・逆打ち・区切り打ち・一国参り様々。コンプリートする事を結願(けちがん)と言います。そして、高野山の参拝が終わると、満願とされることもあります。
いろいろ話があって、うるう年に逆打ちすると順打ち4回分のご利益がある!とかって話があります。これは、逸話から生まれた噂だと思います。衛門三郎(えもんさぶろう)の話。

 同行二人って、何?

 お遍路さんは、弘法大師様と一緒にお参りしている、見守ってくれているって意味です。
一人でお遍路をしていても、弘法大師様と一緒に遍路をしているって事です。

 参拝の時、お経は?

 般若心経とご真言。大師堂では南無大師遍照金剛。
般若心経を本見ながら唱える人も沢山いました。ご真言は、お寺のご本尊に合わせて「ひらがな」で書いてくれてある所も多いです(短いです。一呼吸で言えます)。これは、般若心経とは別です。

 納経所ってあるけど、何?

 納経帳って白紙のページが含まれる本です。それぞれ筆で書いてくれます。
料金は300円です。納経帳は、様々なデザインがあります。どこのお寺でも売っています。
デザインいろいろあるですよね。遍路道具を売る店も、様々な物を売っています。ご自由に。

 納経帳に書いてもらうと、御神影札(おみえ・おすがた)が貰えます。


 掛け軸やじばんなどに納経やハンをもらう事も出来ます。御神影札ですが、掛け軸に仕立てたり、
額に入れたりして家宝にしてる人もいます。保存の仕方は人それぞれのやり方がありますね。

 大きなお寺だと、いっぱい建物があるんですけど(汗)

 本堂と大師堂は、参拝したいですね。お遍路さんは、この2つは必須です。
しかし、できればゆっくりみる事がおすすめ。きれいなお庭やよく見ると凄い古く歴史のある物などがあります。
また、天井などに貴重な絵があったりほんとにいろいろあります。

なんか紙入れてるけど?

 納め札です。納め札は、昔は木で出来てました。それを打ち付けたりしてたそうです。
そのため、お遍路さんは「まわる」ではなく「打つ」と言います。

 本来は写経を納めたり、御詠歌を唱えた証として納めていました。

 また、障子の紙で手作りした時代もあります。現在では、白なら100枚70〜100円程度で買えます。
ネットで高額な物を売ってるのもあるので注意。プリントアウトもありますが高くつきますよ。
本堂と大師堂に収める箱があります。住所や名前を書いて納めます。
ご供養のために、亡くなった方の氏名を書いて納める人もいますし願い事も書く人います。

 打った回数により色がかわり、だんだん豪華になります。

 特に納めないで打ってる人もいます。ですが、お金がかかる事でもないので、納めてはいかがでしょうか。
昔は住所全て書いてるのが普通でしたが、現在、町あたりまでが多いそうです。名前は書きます。
名刺のようなものですね。本来は、写経などを納めてたものが変化したものです。


 奥の院とか番外とかって何?

 奥の院は、本殿より奥にあったり、別のお寺だったり。崖とかも。
納経帳などが見当たらない所も多いのですが、別途納経してくれる所があったりします。

 秘仏などが安置されています。山の上や洞窟みたいな所にあったりします。有事の際の備えなどの物があります。
とても神聖な場所とされています。もし、行きやすい奥の院がある札所なら寄ってみてもいいかもしれません。
とても珍しい納経を書いてくれる所もあります。「奥の院こちら」って案内がある所も多いですが、激しく遠いとか全く違う所にあったりする所などは、無理しない方がいいかもしれませんね。

 いくつか巡った事あるのですが、3番札所の奥の院の愛染院では刷毛で納経してくれます。凄い珍しいです。

 番外は、20ヶ所あります。四国別格霊場と言います。こちらも納経してくれますがお四国88とは違った感じです。
御神影札も貰えシールも貰えます。また、数珠玉を買えます。全て回ると数珠が完成できます。

 お四国88と合わせると108ヶ所になり、煩悩の数となるため巡る人もいるそうです。
よく聞くのは、88を巡ったから次は番外行こうかなって人おおいです。20ヶ所だから車とかならすぐに回れます。

 奥の院・番外とも、88ヶ所終わった人が興味を持つパターンが多いように思います。
巡ってるうちにいろいろ詳しくもなりますので。

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