真念庵

 真念庵(しんねんあん)


 土佐出身と言われる真念によって大師堂を建立。

 岩本寺と三十八番札所・金剛福寺の中間地点にあり、善根宿として、
金剛福寺から打ち戻る遍路の荷物置き場として利用されていました。

 本尊は地蔵菩薩。

 法印実道が四国を巡拝して浄財を集めて建立した八十八体の石仏が並んでいる。石は地元民が集落の北にある山から切り出したそうです。

 江戸時代の大ベストセラー「四國邊路道指南(へんろみちしるべ)や四國偏礼功徳記(しこくへんろくどくき)」の著者でもありますが、20回以上も弘法大師空海の修行した霊場を巡り、遍路道に標石を設置。現在でも一部残っています。

 それまで、四国霊場は多くの巡礼者がいましたが、真念によりより多くの巡礼者が巡れるようになりました。また、宿の情報や現地の観光案内、見どころまでの情報まで書き記しガイドブックとして重宝されました。

 納経(御朱印)は、一般のお家で頂きます。真念庵の入り口看板に案内が出ています。私が行った時はお留守で、頂けませんでした。またの機会に。

 かつては、僧侶もおり納経も筆書きの時代もあったそうですが、今はハンコの納経になっています。

 ここに、多くの遍路の人が様々な思いで徳島をグルグル巡り高知の長い長い海岸線を乗り切って到着し、ちょっとホッとしたのかな?と思うと考え深いものがありました。まだ、残りもまだまだある地点ですが、旅慣れる地点でもありますもんね。
inserted by FC2 system