大日寺(だいにちじ) 弘法大師が42歳の時、長く留まり修行したお寺だったそうです。 この時、大日如来を感得(感じ悟る)し、一刻みごとに三礼しながら大日如来像を掘りました。これを、本尊としており、大日寺と名前がついています。 たらよう樹の木があり、葉に爪などで願い事を刻むと樹液が反応してメモ帳のように文字が書けた。ハガキの代わりにもなったそうです。 赤い色の門は、漆塗りの山門。上が円柱(釣り鐘)、下が角柱と珍しい作りだそうです。よく見ないと、見過ごしてしまいそうですね。 回廊には、33の観音像があります。これは、西国33霊場の観世音菩薩像が並んでいます。明和の時代の大阪の信者が奉納したそうです。 このお寺は、荒廃と再興を繰り返したそうです。その都度、時の権力者が再興しています。 98年から住職を務めている方は、仏教美術学者として沢山の本を出しているそうです。真鍋 俊照(まなべ しゅんしょう)。 本尊真言・おん あびらうんけん ばざらだどばん 御詠歌・眺むれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に 墨染めの袖 |
地蔵寺(じぞうじ) 嵯峨天皇により、弘法大師が開創したお寺です。本尊は、弘法大師が掘った勝軍地蔵菩薩。珍しい水の琴があります。 勝軍地蔵という所から、源義経を始め武将の信仰を集めたそうです。 また、霊木にちいさな延命地蔵尊を刻み、弘法大師が刻んだ地蔵菩薩を飲み込んでいるそうです。その頃は、300近くの末寺を持っていたそうです。 また、このお寺の奥には「五百羅漢」があります。少し歩きますが。広大な敷地のお寺ですから。五百羅漢は是非見るべきですね。 五百羅漢は、見る為には料金が必要(大200円子100円)。私が見させていただいた時、パンフレットとお守りをいただきました。大事にさせてもらっています。いろいろ言われています。必ず自分に似た像があるとか、亡くなった人の顔があるとか。なかなか大規模で、巨大な弘法大師様の像もあり、迫力があります。薄暗い所を進みますので、雰囲気が神秘的で日常を忘れます。 本尊真言・おん かかかびさんまえい そわか 御詠歌・六道の 能化の地蔵 大菩薩 導き給え この世のちの世 |
安楽寺(あんらくじ) 弘法大師が温泉の湯治を説いた珍しいお寺。温泉が湧いてます。 現在地より少し離れた所の安楽寺谷に弘法大師が掘った薬師如来像が納められ本尊としたそうです。現在、難病平癒祈願のために遍路を続けていた女性が、 病気平癒の報恩のために奉納した(1956年)ものが本尊薬師如来坐像。 堂内で、本尊薬師如来坐像を拝顔出来ました。大師堂でも、大師像を拝顔出来ました。 修行中に、猟師が猪と空海を間違って矢を放ちました。しかし、松の木にささり事なきを得た話が残っています。お寺の中には、その松があります。 大師が植えた。魔除けのご利益があり「さかまつ」と呼ばれています。 ここの宿坊には、温泉の大浴場があるそうですよ。 多宝塔では、88ヶ所のお砂踏みが出来ます。 本尊真言・おん ころころ せんだりまとうぎ そわか 御詠歌・かりの世に 知行争う むやくなり 安楽国の 守護をのぞめよ |