27番28番29番

  神峰寺(こうのみねじ)

 歩き遍路の方にとっては難所の所。かつての土佐の関所、遍路ころがしです。

 神功皇后の勅願で、天照大御神を祀ったのが起源。そして、聖務天皇の勅願で行基が十一面観世音菩薩を刻み本尊として合祀し開創した。後に、弘法大師がお堂を立てました。

 ここは、三菱財閥創始者の岩崎与太郎の母が、与太郎の開運を願って片道20キロ(安芸市から)素足で21日間通い続けた所です。大河ドラマを思い出しますね。ああ、あの所だ〜って。

 本堂までの道に、美しい日本庭園があります。

 納経帳の前に湧く「神峰水」は、病気平癒の霊験あらたかだそうです。
また、凄くリアルな不動明王があります。


本尊真言・おん まか きゃろにきゃ そわか

御詠歌・み仏の 恵みの心 神峯 山も誓ひも 高き水音
  大日寺(だいにちじ)

 龍河洞に近い山の裾にある大日寺。徳島の4番13番と同じ大日如来を本尊としている所です。聖武天皇の勅願で行基が開きました。寺は荒廃したが、弘法大師が訪れた時、人々の安泰を願い大木に爪で薬師如来像を掘った。
これを祀って復興したそうです。「爪彫り薬師」は、奥の院にあります。

 爪彫り薬師付近の岩窟からは弘法大師の御加持水と呼ばれる清水が湧き出しています。爪彫り薬師は首から上の病に霊験ありだそうです。
願いが叶うと穴の開いた石に氏名、年齢、快癒部位を書き奉納する習わしがあるそうです。

 大日寺の納経所の前を通り過ぎ、2,3分で行けます。

 土佐藩の祈願寺にもなっていました。

 神仏分離令で廃寺になったものの、本尊は大日堂と改称した本堂に安置されていたため、救われました。

 国の重要文化財として、行基が作った金剛界大日如来坐像と智証大師が作った聖観世音菩薩立像があります。


本尊真言・おん ばざらだどばん

御詠歌・露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし
 国分寺(こくぶんじ)

 聖武天皇の国分寺政策により建てられた。行基が千手観音像を刻み本尊とした。弘法大師は「星供の秘法」と言う厄除けを行なっている。大師が掘った
毘沙門天像を彫造して奥の院に安置されています。

 歴代天皇からの加護を受けてきたが兵火で何度か焼失。しかしながら、
ここの本堂は、あの!長宗我部元親が永禄元年に再建。室町時代の特色が見られる。国の重要文化財に指定。

 弥生時代の住居跡が昭和52年に発見されています。

 お酒をやめたい人が祈願する「酒絶ち地蔵」があります。
ちょっとおもしろいですよね。高知らしいって感じもします。

 

本尊真言・おん ばさら たらま きりく

御詠歌・国を分け 宝を積みて 建つ寺の 末の世までの 利益のこせり
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