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 香園寺(こうおんじ)

 用明天皇の病気平癒を祈願して聖徳太子が建立。金の衣に白髪の老人が飛来して本尊を安置したらしい。天平年間(729年 - 749年)には行基が巡錫(めぐり歩いて教えを広める)、大同年間には空海が護摩修法をした。

 弘法大師は、安産・子育て・身代わり・女人成仏をいのる四誓願(しせいがん)
の護摩修法をして四国霊場に定めた。

 長宗我部元親で焼失再建の歴史を持つ。

 ここは、美術館?コンサートホール?劇場?と間違えるような外見です。
お線香などはは正面外で。参拝は、納経所側(左)から階段を登ります。
中のドデカイ空間に、巨大な大日如来像が鎮座しています。
入っていいの?って雰囲気ですが、そこが太子堂と本堂です。

 今までとはガラッと雰囲気が違いますね。


本尊真言・おん あびらうんけん ばざらだどばん

御詠歌・後の世を 思へば詣れ 香園寺 止めて止まらぬ 白瀧の水
 宝寿寺(ほうじゅじ)

 聖武天皇の勅願によって天平年間(729年 - 748年)に、道慈律師によって建立。金剛宝寺と名付けられた。大同年間(806年 - 810年)に弘法大師が滞在して光明皇后を模写した十一面観世音菩薩像を刻んで本尊とし、現在の寺名に改めた。

 駐車場が狭いので、駐車場所には注意。

 観音像のお顔が、なんとも言えない顔で心がほっこりします。
こちらは、1200年記念の御神影札はありません。前後の札所で代わりの物を
いただく事になります。記念スタンプはありました。
その辺り何故なのかよく分かりません。

 聖武天皇が諸国に作った一の宮の一つとして伊予の一の宮神社がありますが、
その別当寺として栄えたこともあり、石碑が残っていました。

信念が建てた道標が入り口に残っています。見逃し注意ですね。

 納経時間を確認したほうがいいですね。8:00〜17:00で12:00〜13:00まで昼休みがあるみたいです。ここだけです。お昼にタイミングが訪れたら、待つことになります。が、時々なのかいつもなのか分かりません。
(基本的に四国霊場88は、7:00〜17:00)


本尊真言・おん まか きゃろにきゃ そわか

御詠歌・さみだれの あとに出でたる 玉の井は 白坪なるや 一の宮川
 吉祥寺(きちじょうじ)

 弘仁年間(810年-823年)に弘法大師が光を放つ檜から毘沙門天・吉祥天・善賦師童子を刻み、安置したのが起源。豊臣秀吉の四国征伐の際に焼失。万治2年(1659年)に現在地に移転、再建。

 成就石があります。本堂付近から目を閉じて杖を持って石が置いてある場所まで歩いて行き、石に開いてある穴に杖を突き通すと願いが叶う。

 非公開ですが、マリア観音像があります。長宗我部元親が、救出したスペイン船の船長から託されたそうです。

 他にも、鎌倉時代の「十二天屏風」、室町時代の「山越阿弥陀三尊像」などが保存されています。

 くぐり吉祥天女があります。貧苦を取り除き、富貴財宝を授かるご利益。


本尊真言・おん べいしら まんだや そわか

御詠歌・身のうちの 悪しき悲報を 打ち捨てて みな吉祥を 望み祈れよ
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