1番前札所




十輪寺 八十八ヶ所一番前札所。談議所。

 十輪寺(じゅうりんじ) 八十八ヶ所一番前札所。談議所。


 飛鳥時代よりある古いお寺。なにせ、八十八ヶ所より古い。
僧侶・智光律師によって建立。「阿波北部の説法山に寺院を建て、そこで修行するように」と告げる夢を見た。言われた通り修行をすると、地中より「地蔵菩薩」と書かれた木板を掘り当てた。

 智光は地蔵菩薩を彫りこれを本尊として十輪寺を建立した。
 智光が亡くなると、地蔵菩薩も消えたそうです。

 平安時代の初期になり、弘法大師・空海がこの話を聞く。
 空海は、地蔵菩薩を彫って再びこの地に安置。その際に、僧侶を集めて説法を行い四国霊場の談義をした。

 そこで、十輪寺は「談義所」と呼ばれるようになった。

 札所としては、「四国八十八箇所霊場第一番前札所」となっている。

 参拝した時、ご住職さんが堂内に案内してくれてお寺の歴史や、貴重な物の説明など、丁寧に説明してくれました。小冊子もいただきました。かつてあった大きな木を切らなくてはならない話とかも聞きました。ありがたかったです。

 場所は、1番札所「霊山寺」と1番札所の奥の院「東林院」の間。

 これほど重要なのにもかかわらず、霊山寺との賑わいの差が激しい。
 かつて、遍路はここに参拝して1番札所へ向かう事が当たり前だったそうです。ご住職さんが子供の時は、多くの遍路さんであふれている光景を覚えているそうです。しかし、テレビの取材や大学の研究などの方も訪ねて来るそうです。



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