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玉泉寺

 玉泉寺(ぎょくせんじ) 第87番 長尾寺の奥の院


 弘法大師・空海が紫雲の光明を放つ霊石を感じ、地蔵菩薩を安置したのがお寺の始まり。日を限ってこの地蔵菩薩を念じれば功徳があると告げた。日を切って(何日までにお願いします)と祈願すると叶うそうです。

 境内を覆い尽くす藤棚があります。300年ほど根を張ってるとか。

 太子堂は、本堂の左にある祠です。中に修行大師の石像があります。

 納経を頂いた時、お寺に伝わっている法螺貝(ほらがい)の写真が写っている名刺サイズのお守りを頂けました。さらに、お寺を後にする時、法螺貝の音が!ご住職が吹いてくれたのでしょうか。感激しました。

 駐車場もありますが、2、3台ほどの広さでした。

 参拝すると夢に出て来て病気が治ったり、定期的に参拝に来る人が沢山いたり、怖がる人もいるくらいのスポットになっているそうです。お寺はこじんまりしていますが、すごい所です。


 御詠歌:もろ人の ねがひをかくる 地蔵尊 日ぎ利のちかひ あらたな里けり



胎蔵峯寺

 胎蔵峯寺(たいぞうみねじ) 第88番 大窪寺の奥の院


 弘法大師が求聞持法の修行をした場所です。

 本尊は阿弥陀如来。

 ご本尊に捧げる清水がなく大杉の根本に清水があると観じ、ご持参の独古にて加持すると清水が湧いたと伝えられる独古い水がある。
この水にて薬を服用すると大なる効果があると伝説が残っています。

 西側にせりわり岩の行場。今は 立ち入り禁止。

 大窪寺から行けます。山道に作られた階段を登ります。かなり登りますが、危険って感じはしませんでした。歩き遍路の人は、こちらから大窪寺へと降りてくる遍路道です。途中、案内看板もあります。胎蔵峯寺到着の最後、少し岩を降ります。そこだけ注意かな。小屋が見えますが、その中にお堂があります。

 納経(御朱印)は、大窪寺で頂けます。

 そんなに危険ではありませんが、かなり登りますので、靴はスニーカーなどのでないとキツイです。ヒールやスリッパは危険。


 御真言 おんあみりたていせいからうん



杖杉庵


杖杉庵(じょうしんあん) 第12番 焼山寺の番外 出現所


 本尊は地蔵菩薩。

 衛門三郎。彼の話は有名です。一般遍路の元祖の人と言われています。
衛門三郎の話は、別カテゴリで詳しく紹介しますので参照してね。(近日中)

 四国巡錫中の弘法大師を追って旅に出て21回目に逆回りを行っている途中、12番札所焼山寺近くのこの地で力尽きた。そこに弘法大師が現れ、大師が衛門三郎に来世の望みを訊く。生まれ変われるなら河野家に生まれたい。
 天長8年(831年)10月20日「衛門三郎再来」と書いて左の手に握らせた。

 この地に葬り、墓標として衛門三郎が遍路に使用した杉の杖を立てた所、根を張り杉の大木となった。この地に庵が設けられ杖杉庵と名付けられた。

 京都仁和寺より衛門三郎に「光明院四行八蓮大居士」の戒名が贈られた。

 昔は住職がいましたが、今は無人で、納経は焼山寺で頂けます。
今は珍しくなったハンコの納経ですよ。

 ご詠歌 忍辱の しもとの力 強くして 夜叉も羅刹も とりひしぐなり

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