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八十一番札所 白峯寺

白峯寺(しろみねじ)

 弘法大師が弘仁6年(815年)この地に訪れ、衆生救済の請願。円珍(智証大師・妹の子)が貞観2年(860年)に白峯大権現の神託を受けて千手観世音菩薩を霊木に刻み安置したのが始まり。

 「啼けばきく きけば都の恋しきに この里過ぎよ山ほととぎす」
この有名な句は、保元の乱で破れ讃岐へ流された崇徳上皇の句です。
このお寺の物語です。この、ほととぎすが止まっていた木が残ってます。
ホトトギスは、句を聞いて葉でくちばしをくるんで鳴かないようしたそうです。

 このお寺の白峯山には、天狗が住んでいるそうです。
小僧さんが木綿豆腐を買いに出かけた。突然、何者かに背中を押され、
空を飛ぶような感覚に。次の瞬間、上等の絹豆腐を受け取り元の場所に立っていた。小僧さんを気の毒に思い相模坊天狗が助けてあげたとの話があります。心優しい相模坊と言う天狗の話。

 玉章の木。上記のホトトギスが止まっていた木。

 源頼朝が建設した十三重石塔があります。国宝です。
 勅願門があり、国宝です。応永21年(1414)に後小松天皇奉納。

本尊真言・おん ばさら たらま きりく

御詠歌・霜さむく 露白妙の 寺のうち 御名を称ふる 法の声々

八十二番札所 根香寺

根香寺(ねごろじ)

 弘法大師が弘仁年間(810年 - 824年)に花蔵院を創建。五大明王を祀った。その後、円珍(智証大師)が天長9年(832年)に千手観音を祀り千手院を創建。この2院を総称して根香寺。

 駐車場から牛鬼が木々の中にいるように像があります。
なかなかユニークで、ロープレのボスみたいです(汗)

 江戸時代の話に牛鬼がこの辺りにいて、高清が3本の弓で退治。
切り取った角は、この寺に納め供養し菩提を弔ったそうです。

 本尊を掘った木は、今のお寺の中に残っています。

 本堂への参拝は、万体観音の回廊を通って行きます。


本尊真言・おん ばさら たらま きりく そわか

御詠歌・よひのまの たへふる露の 消えぬれば あとこそかねの 勤行の声

八十三番札所 一宮寺

一宮寺(いちのみやじ)

 仏教が伝来して約160年後、義淵(奈良仏教の興隆の礎を築いた)により大宝年間(701年 - 704年)に大宝院として創建。後に行基が一宮寺と改めた。その後大同年間(806年 - 810年)に弘法大師が伽藍を整備し聖観世音菩薩像を刻んで本尊とした。

 長宗我部元親で焼失・復興の歴史があります。

 本堂左には地獄の釜があり、祠に頭を入れると境地が開けるそうです。
ですが、悪い事をしていると、頭が抜けなくなるそうです。
 昔、意地の悪いおタネばあさんは「そんなことはない、試してみよう」を頭に入れる。扉が閉まりゴーという地獄の釜の音が聞こえ頭は抜けなった。
今までの悪事を謝りました。すると抜けました。心を入れ替え、親切になった話が残っています。弘法大師が戒めのために作られたと伝えられてます。

 江戸時代田村神社の別当を解かれました。神仏分離の200年も前。


本尊真言・おん あろりきゃ そわか

御詠歌・讃岐一 宮の御前に 仰ぎ来て 神の心を 誰かしらいふ


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