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別格十六番 萩原寺

 第十六番 萩原寺(はぎわらじ)

 有数の萩の名所。平安時代初期の大同2年(807年)空海が建立した。
空海は千手観音と地蔵の2体の菩薩像を刻んだ。千手観音は四国88ヶ所66番雲辺寺に、地蔵菩薩はここにそれぞれ安置。

 空海の真筆と伝えられている書「彩絹墨書急就章」があり、重要文化財。

 絹本著色観経曼荼羅図・絹本著色法華曼荼羅図は、重要文化財。

 四国三十六不動28番・讃岐七福神(辨財天)でもあります。

 仁王門は、市指定有形文化財。

 国の登録有形文化財は、本堂・護摩堂・客殿・鐘楼・大門及び番所・南門及び土塀・手水舎。


本尊真言・オン カカカ ビサンマエイ ソワカ

御詠歌・尊くも 火伏をちかふ 地蔵尊 はぎの御山に 世を求ふらむ


別格十七番 神野寺

第十七番 神野寺(かんのじ)

 平安時代前期の弘仁12年(821年)空海が嵯峨天皇の勅命により満濃池の修復を行った。池の守護として建立。本尊は薬師如来坐像。

 長宗我部元親が矢原氏を攻めたさいの兵火に遭って全焼。

 本尊であった聖観音立像は近隣の恵光寺に避難し祀られた。

 本堂向かって左の階段を上がると弘法大師銅像。
大師銅像は、満濃池を見下ろすように立っています。

 満濃池(まんのういけ)。空海が改修したことでも知られる。


本尊真言・オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ

御詠歌・ちまちだに いまもそそぎて のりのしの 恵みあふるる 満濃の大池


別格十八番 海岸寺

第十八番 海岸寺(かいがんじ)

 寺院は本坊と奥の院からなる。空海の母親である玉依御前の出身地
。奈良時代後期の宝亀5年(774年)に当寺奥の院で生まれた(空海)とされており、弘法大師出化初因縁(しゅっけしょいんねん)の霊跡。
 平安時代初期の大同2年(807年)空海が弥勒菩薩を刻み、堂宇を開創。
弘仁6年(816年)には空海が自身の像を刻み、大師堂を建てたことにより奥の院が開かれたとされる。

長宗我部元親で焼失・復興の歴史あり。

 四国三十六不動霊場第三十一番札所、讃岐十二支霊場卯歳守護文殊菩薩札所、全国百八ヵ寺 愛と心の寺めぐり〈訶〉。


本尊真言・オン アロリキャ ソワカ

御詠歌・せとのきし まなこやひらく かいがんじ よろこびみちぬ 身も心にも(別格)

御詠歌・遠近(おちこち)と ながめば沖の 走船 ふでや硯の なみぞうつなる(本坊)

御詠歌・わだつみの岸のお寺の産盥(うぶだらい)すすいでかける湯手掛の松(奥の院)

御詠歌・かのきしに こえもとどけよ マカロシャダ 除障明王 カンマンボロン(四国不動)


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